2013 May

Tokyo

 
 
 
新国立美術館に「カリフォルニア・デザイン」展を見に行く。20世紀初頭から多くの移民を受け入れ てきたカリフォルニア、第2次世界大戦後世界一の経済大国となったアメリカの大衆文化は飛躍的な発展を遂げる。20世紀半ば、ミッドセンチュリーと呼ばれ た時代カリフォルニアで展開されたこの「実現可能な夢の生活」は正にモダンリヴィングの起源。戦争の際に開発された素材や技術を生かして、カリフォルニア らしい開放的で鮮烈な色彩による数々のデザインは今見ても新鮮。バービー人形の「バービー」はおもちゃのマテル社の創始者のお嬢様の名前、ボーイフレンド のKENはご子息の名前だとか・・・。カリフォルニアの乾いた空気感や、パームツリーと海という景色も時には恋しくなる。マテル社がメインスポンサーのこ の展覧会、マテル社のアメリカでの存在も良く理解できた。子供の頃、「ニットマジック」という当時にしては画期的な編み物の出来るおもちゃ、おもちゃとい うには高度な「マシン」、をクリスマスに買ってもらった。このとき初めて「アメリカのおもちゃってスゴイ!」と、マテル社杜いう名前を覚えた事を思い出 す。

 

Tokyo

 
 
伝統的な「文展」の審査のあり方に不満、疑問を持った京都在住の日本画家達によって「西洋美術と東 洋美術の融合と新しい日本画の創造を目指し、大正7年に「国画創作協会」として結成されたそう。その展覧会が「国展」。日本最大級の公募展。彫刻や絵画の ある空間を自由に歩く事が出来る、自由な展展示の雰囲気がとても好き。

 

Tokyo

   
 
 
国立近代美術館に「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」展を見に行く。建築家丹下健三 氏のオリンピック競技場や、グラフィックデザイナー亀倉雄策氏デザインのポスターは生まれていなかった私でも鮮明に記憶にある。丹下健三さんの弟子である 主人は木製の時代を感じる模型に感慨深そう。亀倉雄策氏は父も親交があったので、「グラフィック・デザイナー」という職業を始めて知った子供の頃を思い出 す。コンピューターのなかった時代、今では信じられない、「切り貼り」でデザイン会議をしている様子は当時のデザインワークが偲ばれる。

 

Tokyo

   
 
 
香港や国内の出張で羽田空港を使うことが増えて来た。千住博氏の「朝の湖畔」、出張で疲れているので美しい作品に出迎えられるのはほっとする。BGMは千住真理子さんおヴァイオリンの音楽で、お兄様の作品にインスパイアされてご兄弟の千住明氏が作曲されたそう。

 

Tokyo

   
 
 
 
和光ホールにて「河上恭一郎ーガラスに心を癒すかたちを求めて」展を拝見する。両親の長い長い友人 である河上先生の作品は、子供の頃から使わせて頂いている。特別な日、そうでない日、それぞれに違う形で四季折々、季節を大切にする母の料理を美しく仕上 げて下さる。母が学生の頃サンプルとして頂いた花器は今や立派な定番の作品だそう。昨今の安価なガラスとはまったく違う「作品としてのガラス」。すりガラ スの蓋ものをお対で頂く。どのようなお料理を盛りつけよう?と考えるのも楽しい時間。

 

Paris

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毎年恒例、サンジェルマンのアンティークのソワレ「Caree Rive Gauhe」。5月の最終木曜日と決まっているけれど・・・。本当に呆れるくらい毎年雨!今年ももちろん雨、おしゃれをしてアンティークを選ぶどころでは ない。各ギャラリーの軒下は雨宿りしながらシャンパンを飲む人で満席。7区の区長マダム・ダチの姿も。いつも通りシックな装いでSPを従えてそぞろ歩き。

 

Paris

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このアンティークのソワレがサンジェルマンの夏の合図!既にヴァカンスの話もちらほら。シャンパン を飲みつつ各ブティックのスペシャリティーを眺める、ずいぶん贅沢な催し。日本で言う「アンティーク」とはその概念も規模も大きく違う。巨大な噴水や、大 理石のバスタブ、一夜にしてどこかへ運ばれて行く・・・。マスコミには出ないタイソウな文化人も多く写真を撮るのもデリケート。懐かしい友人達とのツー ショットはいつも楽しい思い出に。

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